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MBTIで「忘年会が苦手なのは内向型だから?」と気になっても、タイプだけで出欠を決める必要はありません。E/Iは社交性だけを表す区別ではないため、実際の負担と、参加したいと思える条件を分けて考えることが出発点です。
外向型の結果が出ていても、忘年会で疲れたことだけで矛盾とはいえませんよ。この記事では、公式の説明を確認しながら、欠席か短時間参加かを考えるメモ、当日の会話や帰り方など、職場で使うための8つの工夫を紹介します。文例は、自分の事情と希望に合う部分を選んで使ってください。
MBTIと忘年会の苦手意識を整理する
忘年会の得意不得意は、タイプから即断せず、MBTIの説明と自分が困る場面を照らし合わせて考えましょう。ここでは性格全体の解説には広げず、出欠を決めるための自己理解に絞ります。
タイプを出欠の判断基準にしない
まず、MBTIと16Personalitiesは別の検査です。日本MBTI協会は、同じタイプ表記でも同一ではないと説明しています。16Personalitiesで知った結果を、そのままMBTIの結果として扱わないようにしましょう。
そのうえで、MBTIのE/Iは、注意やエネルギーをどこに向けることを自然に感じるかという指向の違いです。Myers & Briggs Foundationの説明でも、日常語の「社交的」「内気」とは区別されています。Eは外側、Iは内側へ向かう指向ですが、誰もが両方に注意を向けます。そこから「Iなら集まりを楽しめない」「Eなら大人数の会で疲れない」とは読み取れません。
「内向型だから忘年会が苦手なの?」への答えは、タイプだけでは判断できない、です。反対に、外向型の結果が出た人が忘年会で疲れても、その出来事だけで結果と矛盾すると考える必要はありません。集まりを楽しむこと、話しかけること、長く過ごしたあとに疲れることは、分けて振り返ってよいのですよ。
次の確認欄は、公式の検査項目ではなく、出欠を考えるために編集部が作成したメモです。「はい」の数を数えるのではなく、それぞれを短い文章で埋めてみてください。
- 集まりそのものは楽しめるか:少人数での雑談は好きだが、大人数の席は落ち着かない。
- 話し始めやすいか:顔見知りには話せるが、途中から輪に入るときに迷う。
- 参加後に疲れるか:会話は楽しかったが、帰宅後は静かに過ごしたかった。
この例なら、「会話が嫌い」とまとめるより、人数や会話の入り方、参加後の過ごし方を検討できます。一方で、楽しかった場面があったからといって、負担を小さく見積もる必要もありません。「楽しいけれど長時間はつらい」という書き方で構わないのです。
日本MBTI協会は、検査結果をきっかけとして、受検者自身がしっくりくるベストフィットタイプを見つけると説明しています。忘年会で黙っていた、積極的に話したといった一度の行動から、自分や同僚のタイプを判定する使い方は避けたいところです。
また、MBTI実施者向けの倫理原則では、タイプに基づいて人を選別したり制限したりする目的に結果を使わないとされています。出席を自分に強いる根拠にも、参加を諦める根拠にもせず、「どんな条件なら関わりたいか」を考える入口にしてください。結果の文字より、今回の会で自分が困りそうな場面を確かめることが、返事の準備につながります。
苦手な場面を書き出す
「忘年会が苦手」というひと言だけでは、欠席したいのか、条件を変えれば参加したいのかが見えにくいものです。まずは会話への入りづらさ、周囲への気遣い、店内の音、滞在時間、出費などから、今回気になることを書いてみましょう。全部に当てはめる必要はなく、まだ分からない点は「要確認」で大丈夫ですよ。
厚生労働省の「こころの耳」は、ストレス要因を外界からの刺激とし、それに対する身体面、心理面、行動面の反応をストレス反応と説明しています。この区別を参考に、メモでは「どんな場面だったか」と「何を感じたか」を分けるのが編集部の提案です。さらに「どう変えたいか」を足すと、性格の評価ではなく、次の相談に使う記録になります。
| どんな場面だったか | 何を感じたか | どう変えたいか |
|---|---|---|
| 複数人の会話が同時に続いた | 話を追うのがつらく、落ち着かなかった | 少人数で話せる場所があるか確認したい |
| 終了時刻が分からなかった | 帰るタイミングが気になった | 途中退出の予定を先に伝えたい |
| 会費以外の支払いが不明だった | 予算が足りるか気がかりだった | 追加費用の有無を回答前に聞きたい |
これは記入例であり、すべての忘年会に同じ負担があるという意味ではありません。「私は付き合いが悪い」と書きたくなったら、「席を離れるとき、誰に声をかけるか迷った」のように、確かめられる場面へ書き直してみてください。相手の気持ちを推測して埋めず、自分が見聞きしたことと、自分の感じ方を残すのがポイントです。
書いたあとは、自分で調整できることと、幹事への相談が必要なことに分けます。話題のメモを用意する、二次会には参加しない方針を決める、といった準備は自分で進められるでしょう。一方、会場や終了予定、席の配置を変えられるかは、自分だけでは決められない項目です。
相談が必要な項目には、「確認したい相手」と「回答前に知りたいか」を添えておくと使いやすくなります。たとえば、出費が参加判断に関わるなら、会費を聞くことを返事より先に置く、という順番です。席への希望は相談できても、対応が難しい場合があるため、実現しないときの選択も残しておきましょう。
このメモは私的な記録として扱い、そのまま職場に見せる必要はありません。厚生労働省は、気持ちを書くことが悩みを客観的に見たり、別の選択肢に気づいたりする助けになると説明しており、携帯やパソコンでも書けるとしています。項目数による性格判定や病気の判定には使わず、自分の希望を言葉にするために役立ててください。
忘年会の出欠を自分の条件で考える
相手への配慮と自分の希望を両方大切にするアサーションの考え方をもとに、参加条件や欠席の意思を伝える準備をしましょう。以下の文例は公式資料の引用ではなく、その原則を忘年会に応用した編集部の提案です。
参加できる条件を先に相談する
欠席と短時間参加で迷ったら、「少しでも参加したいか」と「そのために必要な条件があるか」を別々に考えてみましょう。挨拶はしたいものの長時間の滞在は難しいなら、短時間参加を相談する余地があります。反対に、希望する条件が整っても参加したいと思えない場合は、欠席を選択肢に残してよいのです。
判断に必要な情報は、返事の前に幹事へ確認しておきたいところです。開催時間と終了予定、途中退出の扱い、飲まない参加が可能か、会費や追加費用があるかなどから、自分に関係する点を尋ねます。短時間なら費用も少なくなるとは限らないため、滞在時間と支払いは別の確認事項として扱いましょう。
厚生労働省の「こころの耳」は、相手の気持ちや考えを尊重しつつ、自分の気持ちや考えをその場に適した表現で伝える方法を、アサーションと説明しています。また、掲載されているセルフケアの実践マニュアルは、最低限伝えたいことや許容できる範囲を事前に明確にするよう勧めています。
この考え方を忘年会に応用した、編集部作成の判断メモが次のものです。公式資料の質問票や判定表ではありません。
- 参加したい理由:普段あまり話さない同僚に挨拶したい。
- 負担になりそうなこと:終了まで長く滞在すること。
- 参加できる条件:開始から1時間ほどで退出できること。
- 幹事への確認:途中退出の扱いと、その場合の会費。
- 条件が難しい場合の返事:今回は欠席すると伝える。
このように整理したうえで、「皆さんにご挨拶したいので、参加を考えています。私は開始から1時間ほどで失礼したいのですが、その形で参加できますか。会費の扱いも教えてください」と相談できます。飲まない参加を希望するなら、「お酒は飲まずに参加したいのですが、その形でもよいでしょうか」と、確認事項を具体的にする方法もありますよ。
短時間参加は、希望が通ることを前提にすると返事が曖昧になりがちです。「途中退出が難しいようでしたら、今回は欠席にします」と、難しい場合の結論まで用意しておくと、無理な譲歩を重ねずに済みます。会の進め方によっては希望に対応できないこともあるため、相談できたことと、条件が整ったことは分けて判断してください。
その場で決められなければ、「回答はいつまででしょうか。確認してからお返事します」と持ち帰る選択もあります。返答する日を自分でも控え、期限までに結論を伝えましょう。「たぶん行けます」と承諾に近い返事をするより、何を確認しているのかが伝わる言葉を選びたいですね。
欠席の意思を簡潔に伝える
欠席の返事は、誘いを受け止める言葉と、参加しないという結論を組み合わせる形から考えてみてください。詳しい理由を並べなくても、まず出欠が分かる表現にすることが大切です。「今回は難しいかもしれません」だけでは、まだ検討中なのか、欠席なのかが相手に伝わりにくい場合があります。
以下の文例は、アサーションの原則を忘年会の場面に応用した編集部の提案で、公式資料の原文ではありません。架空の予定や病気を作らず、自分が伝えてよいと思う範囲に合わせて使ってください。短い文の中にも、相手への敬意と自分の意思を両方入れておきたいですね。
基本の形は、「お声がけありがとうございます。今回の忘年会は欠席します」です。疲れや負担について少し伝えてよければ、「長時間の集まりへの参加が負担なので、今回は欠席します」と添える方法もありますよ。「内向型なので行けません」とタイプを説明の中心にする必要はありません。
理由を詳しく話したくないときは、「今回は参加を見送ります。詳しい事情については、ここでは控えさせてください」と返す選択があります。ただし、言い方は普段の関係や場面に合わせて調整しましょう。大勢の前で返しにくければ、出欠の結論を先に送り、追加の話は個別に伝える方法も考えられます。
もう一度参加を勧められた場合は、新しい理由を足すより、同じ結論を穏やかに伝える形が候補です。たとえば、「誘ってくださってありがとうございます。考えたうえで、今回は欠席にしました」と返します。「少しだけでも」と言われても、その条件なら参加したいと思わなければ、「短時間でも今回は見送ります」で区切って構いません。
別の交流機会を提案するなら、自分が実行できる範囲にとどめたいところです。「また職場でお話しできればうれしいです」と伝える方法はありますが、欠席の埋め合わせとして、別の食事会まで約束する必要はありません。マニュアルでも、代替案を示す場合に必要以上に譲歩しすぎないよう説明されています。
注意したいのは、丁寧に伝えても、相手の反応や職場での評価まで保証できるわけではないことです。アサーションも成功を保証する手法ではなく、伝えたいことを少しでも誤解なく理解してもらうことを目指しています。相手を納得させきることだけを目標にせず、自分の返事が曖昧になっていないかを確かめてみましょう。
返事を送る前には、会の名称と欠席の結論が分かるかを読み直してみてください。幹事から回答方法が指定されている場合は、その方法で返すことも忘れずに。理由をどこまで説明するかと、出欠を連絡することを分けて準備しましょう。
参加当日の会話と退出を準備する
当日は、場を盛り上げることだけを目標にせず、自分が対応しやすい会話の入口と退出の伝え方を用意しておきましょう。どの方法が合うかをタイプ別に断定せず、使いたいものを選ぶ形にします。
話しやすい会話の入口を用意する
当日の会話は、「長く話し続ける」よりも、入りやすい話題を一つ用意するところから考えてみましょう。準備の方法は、考えを整理してから話したいか、話しながら考えをまとめたいかで選べます。MBTIの文字から方法を割り当てず、自分が使いやすそうなほうを試してください。
Myers & Briggs Foundationは、Eを好む人には話しながら考えを外に出し、Iを好む人には内側で考えを整理して行動前に考える傾向があると説明しています。ただし、この説明だけで、忘年会での話し方や会話の得意不得意まで決まるわけではありません。事前メモが役立ちそうなら、話題と自分の短い感想だけを控え、文章を丸暗記する準備まではしなくてもよいでしょう。
話しながら整理するほうが自然なら、その場で共有できるものへの短い問いかけを入口にする方法があります。以下は、相手の反応も尊重しながら会話するための編集部作成例です。料理や会の内容など、目の前で共有している話題を使い、問いかけに自分の感想を添えています。
- 料理から入る:「この料理はもう召し上がりましたか。私はこの味が気に入りました」
- 会の内容から入る:「今日の会場は初めてですか。私は初めて来たので、どんなお店か気になっていました」
- 年末の話題から入る:「年内に片づけたいことはありますか。私は机の整理を少し進めたいです」
文例の感想は、実際にそう感じた場合に使ってください。「初めて」や「気に入った」をそのまま借りるのではなく、自分にとって本当の言葉に置き換えるのが前提です。問いかけを続けるだけになりそうなら、「私はこうでした」と短く返す準備も一緒にしておくとよいですね。
話題を広げたいときは、相手が話した内容のうち、聞いてみたいところに絞って「どんな点がよかったですか」と尋ねる方法があります。返事が短いときには、別の質問を次々に重ねる必要はありません。料理を楽しむ時間に戻るなど、会話をいったん止める選択も残しておきましょう。沈黙ができたことだけを、準備の失敗と数えなくてよいのです。
一方、聞き役を続けて疲れた場合は、話題を広げる工夫とは別に、区切る言葉を使います。「お話を聞かせてくださってありがとうございます。少し飲み物を取りに行ってきます」と、実際に取る行動を添える例が考えられますよ。その場で休みたいなら、「少し静かに過ごしますね」と自分の希望を伝える形でも構いません。
タイプを理由に、盛り上げ役や聞き役を引き受け続ける必要はありません。倫理原則でも、タイプを固定観念なしに説明することが求められています。「今日は近くの方とゆっくり話したいです」のように、その日の希望を言葉にすることを優先したいですね。
退出の予定を言葉にしておく
途中で帰るつもりなら、退出する時点だけでなく、事前に幹事へ伝える言葉も用意しておきましょう。「開始から1時間ほどで失礼します」と時間の目安を知らせ、当日の声かけ先や支払いの扱いを確認する、という段取りが考えられます。ここでの時間は参加方法の例であり、全員に勧める滞在時間ではありません。
予定が決まったら、幹事への連絡と、近くで一緒に過ごした相手への挨拶を分けて考えておくと動き方が明確です。誰に声をかける必要があるかは会の進め方によるため、迷う場合は先に聞いてください。席を立つ直前に対応することを増やしすぎないよう、会費などの確認はできる範囲で済ませておきたいところです。
次の文例は、伝えたいことと対応できる範囲を明確にする原則を、編集部が退出場面へ応用したものです。どの場面でも、事実でない理由を足して説明を長くする必要はありません。
- 予定どおりに帰る:「事前にお伝えしたとおり、ここで失礼します。今日はご一緒できてよかったです。ありがとうございました」
- 二次会を辞退する:「お誘いありがとうございます。今日は一次会で帰ります。皆さん、お気をつけて」
- 予定より早く切り上げる:「予定より早いのですが、今日はここで失礼したいです。必要な確認があれば、今お願いします」
感想を添える場合も、自分の気持ちに合う言葉に調整してください。予定より早く帰りたい理由を話せるなら、「少し疲れたので」と短く伝える方法もあります。ただ、詳しく説明したくない場合は、帰りたいという結論と、必要な連絡を先に整える形で構いません。
引き止められたときは、「もう少しだけ」に応じられるかを、その場の勢いだけで決めなくてもよいのです。「声をかけてくださってありがとうございます。今日はここまでにします」と、対応できる範囲をもう一度伝える選択があります。新しい理由を次々に重ねるより、自分が決めた範囲を表す返事を用意しておきましょう。
もっとも、言葉を準備しても、退出時の相手の反応を思いどおりにできるわけではありません。希望が伝わったか分かりにくいときは、「二次会には参加しません。ここで帰ります」と、返事を具体的にする方法もありますよ。曖昧なままついていってから困らないよう、参加する範囲を自分でも確認してください。
緊張に気づいたら、そのまま会話を続ける以外に、少し席を離れて休む選択もあります。「こころの耳」は、心身の緊張を緩めるリラクセーションの一つとして腹式呼吸を紹介しています。ここでは一般的な休憩方法の紹介にとどめ、忘年会の不安を解消できる手段とは考えないようにしましょう。休んだあとも帰りたい場合は、その希望に合わせて退出を相談してください。
忘年会のあとも自分に合う距離を保つ
帰宅後は休息を優先し、落ち着いてから次回に調整できる条件を見直しましょう。職場でのタイプ情報の扱いも整理し、参加の結果や周囲の反応から自分の人格を評価しないことを大切にします。
休息してから次回の条件を見直す
帰宅後は、参加の出来を採点する前に、その日の体調に合わせて過ごしましょう。疲れているときに、会話を一つずつ思い出して反省会を続ける必要はありません。「今日は休み、振り返りは落ち着いてから」と区切るのも、編集部からの提案です。
「こころの耳」は、ストレス解消法の一つとして快適な睡眠を挙げ、必要な睡眠時間には個人差があると説明しています。また、厚生労働省は、その日の気分や体調に合わせてセルフケアを選び、眠れず体がしんどい場合や食事をあまり取っていない場合には、運動を無理に行わないよう勧めています。忘年会の疲れを取り返そうとして、帰宅後に運動などの予定を追加する必要はないのです。
メモ帳や休息のための小物も、自分が使いたい場合の任意の道具です。記録は手元の紙や携帯でもできるので、新しく購入することを前提にしなくて大丈夫ですよ。道具を使うこと自体を目標にせず、その日に休みたいのか、短く記録を残したいのかに合わせて選んでください。
落ち着いたら、「負担だった場面」「試した対応」「次に変えたいこと」を書いてみましょう。「こころの耳」は自分のストレス状態を客観的に見る習慣を勧めており、厚生労働省も書くことで別の選択肢に気づけると説明しています。次の例は、その考え方を使った編集部作成の振り返りです。
| 負担だった場面 | 試した対応 | 次に変えたいこと |
|---|---|---|
| 後半に会話が重なって疲れた | いったん席を離れて休んだ | 次回は滞在時間を短く相談する |
| 話題が浮かばず焦った | 料理の話から入ってみた | 話したい話題を一つ控えておく |
| 退出の挨拶で迷った | 幹事を探して声をかけた | 事前に当日の声かけ先を聞く |
記録するのは、次回の条件を考えるためです。「最後まで話せなかったから内向型の欠点が出た」といった人格評価へ結びつけなくて構いません。何もかも変えるのではなく、滞在時間、会話の始め方、退出の確認などから、変えてみたい条件を一つ選んでみてください。
あまり負担がなかった場面も、自分の判断材料として残せます。「二次会を辞退できた」「近くの人とは落ち着いて話せた」など、実際にあったことだけで十分です。欠席した場合も、伝えるときに困った点や、次は先に確認したいことを記録すれば、振り返りになりますよ。周囲の反応が読めない部分は、推測で埋めなくてよいのです。
ただし、眠れない日が続く、こころの不安定さが数週間消えないといった状態は、MBTIだけで説明しきろうとしないでください。厚生労働省は、そのような場合に一人で頑張らず、こころの専門家に助けてもらうよう勧めています。性格の問題として抱え込まず、専門家への相談も選択肢に入れましょう。
タイプを聞かれたときの境界を決める
職場でMBTIの話になっても、結果を共有するかどうかは本人が決めるものです。The Myers-Briggs Companyが掲載するMBTI実施者向けの倫理原則では、結果は受検者本人に属する秘密情報であり、共有するかどうかは本人だけが決めるとされています。話題に合わせるために、答えたくない結果まで伝える必要はありません。
これはMBTIの実施や結果の取り扱いに関する公式の原則です。職場での話題にもその考え方を参考にしつつ、自分がどこまで話したいかを決めておきましょう。以下の返答は、相手を尊重しながら自分の希望を伝えるために、編集部が作成した例です。
- 軽く話題を変える:「タイプはここでは内緒にしておきます。ところで、今日のお料理はどれがよかったですか」
- 共有しない意思を伝える:「結果は自分の振り返りに使っているので、職場では共有しないことにしています」
- 未確認の結果を求められたとき:「MBTIとして確認した結果はないので、今は答えずにおきます」
「受けていない」「忘れた」といった返答も、事実でなければ用意する必要はありません。共有しない理由を細かく説明したくないなら、「その話は控えておきます」で区切る方法もありますよ。人前での会話を続けにくい場合は、その場では短く返し、必要に応じて後から個別に希望を伝える形も考えられます。
タイプを伝えたあとでも、役割まで引き受けることに同意したわけではありません。たとえば「外向型だから司会をお願い」と言われたら、「今日は司会ではなく、席で会話を楽しみたいです」と、その日の関わり方を伝える例があります。「少人数への声かけならできます」のように、代わりにできることを添える場合も、実行したい範囲だけにしましょう。
反対に、「内向型だから話さなくていいよ」と言われ、発言したい気持ちがあるなら、「私も話したいので、少し聞いてもらえますか」と希望を示せます。配慮の意図があったかどうかを推測して答えを変えるより、今どう関わりたいかを具体的に伝える方法です。タイプの説明を長く続ける代わりに、その場の役割や行動について話すこともできますよ。
倫理原則は、タイプを通常の個人差として偏見なく説明し、人を制限するために結果を使わないとしています。この考え方は、自分だけでなく、ほかの参加者への接し方にも生かしたいところです。「静かだからIだろう」「よく話すから司会向きだろう」と行動から決めず、本人の希望を尋ねてみましょう。
「皆の前で話すのと、席で話すのと、どちらがよいですか」と具体的に聞く形なら、タイプを答えてもらわなくても相談できます。忘年会での距離感は、タイプの四文字だけで決めるよりも、参加したい範囲や希望する役割を確かめ合いながら調整したいですね。
まとめ|MBTIで忘年会が苦手と感じたら関わり方を調整しよう
MBTIで忘年会が苦手な理由を知りたくなったら、タイプの文字よりも、実際に困る場面を確かめてみましょう。欠席と参加のどちらを選ぶかは、自分の負担と希望する条件を整理して考えることが出発点です。
- MBTIと16Personalitiesは別の検査です。E/Iを社交性だけで捉えず、楽しさ、話し始めやすさ、参加後の疲れを分けて振り返りましょう。
- 苦手な場面と自分の反応を書き、参加条件を確認します。短時間参加を希望するなら、退出の扱いや会費も返事の前に相談してください。
- 欠席や二次会辞退は、誘いへのお礼と結論を簡潔に伝える方法があります。架空の理由や、無理な埋め合わせを用意する必要はありません。
- 会話の入口と退出の言葉を準備し、当日も対応できる範囲を伝えましょう。帰宅後は休息を取り、落ち着いてから次回に変える条件を一つ選びます。
- タイプを共有するかは自分で決め、役割は希望を伝えて相談してください。不眠などが続くときはMBTIで説明せず、専門家への相談も考えましょう。
自分に合う関わり方は、毎回同じでなくても構いません。今回できそうな準備を一つ選び、出欠の返事から帰宅後まで、自分の希望を言葉にしてみてください。
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